Smart UPSの互換電池とバッテリのリフレッシュ

最近の液晶パネルの付いたSMTシリーズは2年か3年でバッテリの状態にかかわりなく赤ランプが点いて交換アラートが出る気がします。一定の年数で交換を促す仕様になったのかも。

電池は汎用品サイズらしく、安価に交換できますが、最近バッテリパルス充電器を使って、寿命の来たバッテリのリフレッシュを数台のUPSで試してみたところ回復しました。

Amazonで2,000円くらいで買えます。中華らしく幾つかのショップが同じようなものを売ってますが多分どれも同じです。

こちらがリフレッシュしているところ。「Repair」ボタンを押すと2−3時間リペア用のパルス信号を出して、電極表面に付着したサルフェーションを除去するという仕組みだそうです。バッテリは1本12Vなので、2個使っているUPSの場合は1本ずつ別々に接続してやります。2本バッテリを使っているUPSなら、丸一日あれば終わります。

最近弱っていた自家用車のバッテリと、バッテリが劣化して使えなくなっていたUPSが2台復活です。すごいですね。

 


 

 

 

 

 


 


 

以下がバッテリを交換する場合の、互換バッテリのサイズと個数です。


横幅151mm×奥行65mm×高さ94mm の12Vバッテリを使っている機種

SMT500J/750J 2本使用 小型スマートUPS。管理ソフトがサーバ対応。
RS400/550 1本使用 デスクトップPC向け。管理ソフトはデスクトップPC向け。
ES500/550 1本使用 テーブルタップ型
SMT1500RMJ 6本使用 ラックマウント

LONGの標準品だとWP1236W が2個6000円-7000円。(最近WP7.2-12やWP8-12やWP9-12という型番から変わったようです) ほかに1個3500円を超えますが長寿命をうたう L7-12 もいいかもしれません。サウンドハウスの UPSB8AH も2個3500円からとお手頃で劣化も少ないように感じます。

小型の Smart-UPS 500/750 は前の液晶のないモデルからずっとこの電池を2個使っています。デスクトップPC向けの RS400/550 は1個だけ。大きなテーブルタップのような形の ES 500/550 も1個だけでどれもポン付けです。交換する時には両面テープ も用意しておくと安心です。2004年くらいからAPCは電池にカプラーが両面テープでバッテリに貼り付けてあってUPS本体とガチャっとつながるようになっています。ラックマウントのSmart-UPS 1500RM もこの同じ電池を6個使っています。この型のバッテリは万能なんですね。
ところでSMT500/750 は主力仕様が違うのに同じ電池を使っていますが間違いではありません。仕様書によると750は出力を増しているかわりにランタイムが短くて、500はランタイムが長くなっています、同じ電池で出力を増すかわりに時間が短いという作りのようです。RS400/550の関係も同じです。


横幅151mm×奥行65mm×高さ94mm の12Vバッテリを使っている機種

SMT1000J

WP12-2が 2個で5000-6000円。これもポン付けです。1000は重過ぎないのが良いです。


横幅181mm×奥行76mm×高さ167mm の12Vバッテリを使っている機種

SMT1500J

WP20-12が 2個で1万円ほど。でかい!これは端子がちょっと違うので現場にはペンチを持っていけばOKです。違うと言ってもその程度。前の液晶のないモデルの1400も同じバッテリでした。でも1400/1500は重いのが困ります。


長持ちさせる置き方は?

UPSは結局バッテリなので、本体が熱くならないような設置の仕方を心がけます。APCもOMRONも仕様書には温度が高いと寿命は縮むと書いています。30度超えるとだめなんですね。。。。

  APCの製品仕様書より 
  >本体:無償保証は購入日より2年間、修理の継続は購入日より5年間
  >内蔵バッテリ:
使用温度5-25度交換時期目安2.5年、使用温度30度交換時期目安1.7年、使用温度35度交換時期目安1.2年


据え置きタイプは縦に積むとたちまち熱くなるのがわかりますね。じゃまに思っても積まないようにしましょう。
横に並べる時もぴったりつけないで、本体横に空気穴が空いているのをふさがないように、すき間を作って空気が流れるようにします。ラック組み込みタイプのUPSではサーバ室の空調が期待できないとき1−2Uくらい空けたほうが良さそうです。

本体はいつまで使える?

これも、APCのサイトによると
https://cyber.apc.co.jp/faq/003131.html
>質問:UPSの定期交換について知りたい

>UPSは・・・日本電気工業会による指針にて耐用年数が定義されています。

>UPSの容量     耐用年数
>10kVA未満     5~6年

>シュナイダーエレクトリックの保守サービス提供期間
>上記指針を元に5年間の提供とさせていただいています。耐用年数、寿命期に達したUPSは
>安定性や信頼性の低下が懸念されるため、「安全のためのUPS」としての意味がなくなって
>しまいます。

10年を越えたUPSがサーバ室や事務所の片隅で動いているのをたびたび見かけますが、液晶の無い旧モデルがまだあるようなら廃棄がおすすめです。

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