Ubuntuのsylpheedで添付ファイル自動暗号化プラグインを使う


子どもたちがお世話したアゲハが無事に羽化して飛び立って行きました。

UbuntuのデスクトップではメールクライアントにSylpheedを使っています。Sylpheed本体はパッケージからインストールできますが、添付ファイル自動暗号化プラグインはソースだけです。少し手間がかかりますが添付ファイル自動暗号化プラグインもコンパイルして使うことができます。

2022/03/03追記
emotetが猛威をふるってます。もう以下はやらないほうがいいです。

環境

Ubuntu 20.10
sylpheed-3.7.0
sylpheed-autoenc-plugin 1.02

ソース取得

プラグインのコンパイルには、本体のソースのヘッダファイルが必要です。展開してプラグインのソースフォルダにコピーしておきます。
本体のソース
https://sylpheed.sraoss.jp/ja/download.html
sylpheed-3.7.0.tar.gz

添付ファイル自動暗号化プラグインのソース
https://github.com/y-hiroyu/sylpheed-autoenc-plugin
sylpheed-autoenc-plugin-master.zip

どちらも展開
/tmp/sylpheed-3.7.0
/tmp/sylpheed-autoenc-plugin-master

本体のヘッダファイルを、プラグインのソースフォルダにコピー
cd /tmp
find sylpheed-3.7.0 -name *.h |xargs -i cp {} sylpheed-autoenc-plugin-master/

コンパイル

GTK2.0のライブラリを追加します。入っていないとconfigure時に・・・ Package glib-2.0 was not found in the pkg-config search path とエラーが出ます。

sudo apt install libgtk2.0-dev
cd /tmp/sylpheed-autoenc-plugin-master
./configure
make

いくつか警告が出ますがコンパイルできます。

インストール

sudo make install

/usr/local/lib/sylpheed/plugins/ 以下に入るのですが、Ubuntuのパッケージ版sylpheedは/usr/lib/x86_64-linux-gnu/sylpheed/plugins/にあることを期待しますので移動します。

その前にプラグインのフォルダは、パッケージのプラグインを入れておかないと作成されていないので使わなくてもプラグインを追加します。
sudo apt install sylpheed-plugins

sudo mv /usr/local/lib/sylpheed/plugins/* /usr/lib/x86_64-linux-gnu/sylpheed/plugins/

p7zipパッケージの追加

ZIPは外部コマンドを使いますので追加
sudo apt install p7zip-full


おしまい

これでUbuntuのSylpheedでも添付ファイルを自動で暗号ZIPを送ることができたいへん楽になります。暗号ZIPでのファイル送信はセキュリティ的にほぼ意味がないことはわかっていますが、暗黙のルールになっている現状では仕方がないですね。

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