最近のAlliedスイッチ側では設定しなくても受け身でLACPリンクアグリゲーションすることがデフォルト
最近のAlliedスイッチ側では設定しなくても受け身でLACPリンクアグリゲーションするんですね。どうしてかっていうと
https://www.allied-telesis.co.jp/support/list/switch/x510/rel/5.4.5-1.1/001763l/docs/lacp_global-passive-mode_enable@116INTERFACE.html
>本コマンドはファームウェアバージョン5.4.5-1.1から実装されています。 旧ファームウェアで保存されたコンフィグなど、本コマンドが明示的に設定されていない起動時コンフィグが設定されている場合には、本機能は無効の状態で起動します。
https://www.allied-telesis.co.jp/support/list/switch/x510/update.html
リリース日'15.09.17 Ver5.4.5-1.1
ということで有効になったのは2015年9月頃のファームウェアから。x230など他の機種でも時期は同じです。こういう感じでアライドのスイッチはたまに全シリーズ一斉の仕様変更が入ることがあるので注意するべき点の一つ。昔から動いているスイッチはリセットとかしない限り気がつかかないのですが、リプレース時期にconfigの移し替えをしていて、どうなってるんだっけとなるので気をつけましょう。
そういえばアライドのスイッチもWebGUI機増えてきました。ちょっとコスパのいいL2はWebGUIですね。いちいちコマンド覚えてられないよってことなんでしょうか。
スイッチ側から構成した明示的なLACPリンクアグリゲーション(active側)はconfigに表示されるけれど、
機器側から受け身で構成されたLACPリンクアグリゲーション(passive側)はconfigには表示されず、
show etherchannel コマンドで、acitive/passiveどちらで構成されたかの区別なく表示されることで確認できるだけ。
マニュアルには自動構成されたLACPリンクアグリゲーション(passive)は、LANケーブルを抜けば解除されると書いてますが、そのあと「注意」として上のようにconfigに書き込まれることもありますよってあるんで、なんだケーブル抜けば解除されるんだ。と思ったらダメです。
実際にpassiveで構成されたLACPポートが、configに書き込まれて恒久的にLACPポートとして保存される様子を復習してみます。
まずLACPポートを確認します。3つがLACP構成されています。
でもconfigを見るとLACPのポートはpo1とpo3だけで、po2は無い。そうつまりpo2がLACP passiveで自動構成されたポート。po2の1.0.41から1.0.44は通常ポート表示のまま。あぁややこしい。
po2が出来たあとで、po3を追加して作ったんだったかな。
show running config でconfigを確認します。するとどうでしょう、先程は書いていなかったconfigに、1.0.41-44がLACP passiveポートとして固定されたことが確認できました。確かに。
21:41:50にLACPの構成が一度消えたあとで、21:42:08にもう一度LACP学習してリンクアグリゲーションし直したっぽいことがわかります。するとこの間18秒ほどはスイッチ側のステータスとしては、LACPがダウンしていたのかなという感じです。
自動LACP構成が要らなければ無効にしておくことも必要。
lacp global-passive-mode enable
これがデフォルトになっているから。最近・・いつからだったかというとこれがAT-x510だとhttps://www.allied-telesis.co.jp/support/list/switch/x510/rel/5.4.5-1.1/001763l/docs/lacp_global-passive-mode_enable@116INTERFACE.html
>本コマンドはファームウェアバージョン5.4.5-1.1から実装されています。 旧ファームウェアで保存されたコンフィグなど、本コマンドが明示的に設定されていない起動時コンフィグが設定されている場合には、本機能は無効の状態で起動します。
https://www.allied-telesis.co.jp/support/list/switch/x510/update.html
リリース日'15.09.17 Ver5.4.5-1.1
ということで有効になったのは2015年9月頃のファームウェアから。x230など他の機種でも時期は同じです。こういう感じでアライドのスイッチはたまに全シリーズ一斉の仕様変更が入ることがあるので注意するべき点の一つ。昔から動いているスイッチはリセットとかしない限り気がつかかないのですが、リプレース時期にconfigの移し替えをしていて、どうなってるんだっけとなるので気をつけましょう。
そういえばアライドのスイッチもWebGUI機増えてきました。ちょっとコスパのいいL2はWebGUIですね。いちいちコマンド覚えてられないよってことなんでしょうか。
確認方法
注意
自動構成で作られたときでも、一度でもそのinterfaceポートにCLIで入ると、configに書き込まれて消えくなることに注意!!!マニュアルには自動構成されたLACPリンクアグリゲーション(passive)は、LANケーブルを抜けば解除されると書いてますが、そのあと「注意」として上のようにconfigに書き込まれることもありますよってあるんで、なんだケーブル抜けば解除されるんだ。と思ったらダメです。
実際にpassiveで構成されたLACPポートが、configに書き込まれて恒久的にLACPポートとして保存される様子を復習してみます。
まずLACPポートを確認します。3つがLACP構成されています。
x510-52GTX#show etherchannel
LAG Maximum : 128
LAG Static Count : 0
LAG Dynamic Count : 3
LAG Total Count : 3
Lacp Aggregator: po1
Member:
port1.0.45
port1.0.46
port1.0.47
port1.0.48
Lacp Aggregator: po2
Member:
port1.0.41
port1.0.42
port1.0.43
port1.0.44
Lacp Aggregator: po3
Member:
port1.0.39
port1.0.40
でもconfigを見るとLACPのポートはpo1とpo3だけで、po2は無い。そうつまりpo2がLACP passiveで自動構成されたポート。po2の1.0.41から1.0.44は通常ポート表示のまま。あぁややこしい。
po2が出来たあとで、po3を追加して作ったんだったかな。
x510-52GTX#show running-config
lacp global-passive-mode enable
・
・
・
interface port1.0.25-1.0.38
switchport
switchport mode access
!
interface port1.0.39-1.0.40
switchport
switchport mode access
channel-group 3 mode active
!
interface port1.0.41-1.0.44
switchport
switchport mode access
!
interface port1.0.45-1.0.48
switchport
switchport mode access
channel-group 1 mode active
!
interface port1.0.49-1.0.52
switchport
switchport mode access
!
interface po1,po3
switchport
switchport mode access
この状態でinterface port1.0.41-1.0.44に移動してみましょう!
x510-52GTX# config terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
x510-52GTX(config)#interface port1.0.41-1.0.44
port1.0.41: Dynamically learned channel-group config is now in running-config
ここ!なんと!学習したチャンネルグループ(リンクアグリゲーションのことですね)がいまnow、running-configに入りましたと言ってます。こわいなー。
show running config でconfigを確認します。するとどうでしょう、先程は書いていなかったconfigに、1.0.41-44がLACP passiveポートとして固定されたことが確認できました。確かに。
!
interface port1.0.41-1.0.44
switchport
switchport mode access
channel-group 2 mode passive
!
自動で作られたLACPなのにconfigに固定されてしまったというのはどうも気に入らないので消してみましょう。
x510-52GTX(config)#interface port1.0.41-1.0.44
x510-52GTX(config)#no channel-group
もう一度configを見てみます。
x510-52GTX(config-if)#show running-config
・
・
・
!
interface port1.0.41-1.0.44
switchport
switchport mode access
!
ちゃんとconfigからは消えましたね。LACPはどうなっているんでしょう。
x510-52GTX#show etherchannel
LAG Maximum : 128
LAG Static Count : 0
LAG Dynamic Count : 3
LAG Total Count : 3
Lacp Aggregator: po1
Member:
port1.0.45
port1.0.46
port1.0.47
port1.0.48
Lacp Aggregator: po3
Member:
port1.0.39
port1.0.40
Lacp Aggregator: po9
Member:
port1.0.41
port1.0.42
port1.0.43
port1.0.44
ポートは自動でLACP構成された状態になっています。消えなかったということなのか、一度消えたあともういちどLACP構成されたのかどっちなんでしょう。ログを見てみましょう。21:41:50にLACPの構成が一度消えたあとで、21:42:08にもう一度LACP学習してリンクアグリゲーションし直したっぽいことがわかります。するとこの間18秒ほどはスイッチ側のステータスとしては、LACPがダウンしていたのかなという感じです。
2022 Mar 22 21:41:50 user.notice x510-52GTX IMISH[18550]: [manager@192.168.1.4]no channel-group
2022 Mar 22 21:41:50 user.notice x510-52GTX NSM[833]: Port down notification received for po2
2022 Mar 22 21:42:08 user.notice x510-52GTX NSM[833]: Dynamic channel-group 9 has been learnt automatically on port1.0.44
2022 Mar 22 21:42:08 user.notice x510-52GTX NSM[833]: Dynamic channel-group 9 has been learnt automatically on port1.0.42
2022 Mar 22 21:42:08 user.notice x510-52GTX NSM[833]: Dynamic channel-group 9 has been learnt automatically on port1.0.41
2022 Mar 22 21:42:08 user.notice x510-52GTX NSM[833]: Dynamic channel-group 9 has been learnt automatically on port1.0.43
まとめ
自動構成されたLACPのリンクアグリゲーションはLANケーブル抜いたら解除されると思ったら大間違いなことに注意。でもまぁ自動構成は便利なんですけどね。自動LACP構成が要らなければ無効にしておくことも必要。
no lacp global-passive-mode enable
それとスイッチ間の接続はLACP使わないで static-channel-group にしておこう。
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