ONU直下にひかり電話ホームゲートウェイとIPoEルータの並列接続するためホームゲートウェイ側にIPv6フィルタする

うちでもテストしてみました。確かに使えますね。ただ制限として通常は電源投入で30秒から1分程度でホームゲートウェイのひかり電話は有効になるものが、10分ほどたってやっと使えるようになると言った具合で、不安はありますが自宅や自分の事務所ならまぁ自己責任でOKかなといった感じです。


用意したもの NEC IX2105

旧モデルなのでヤフオクで5000円くらい
GE0とGE1をブリッジ設定して、GE0-GE1間はIPv6をフィルタします。
ちょうどGE1は4ポートのスイッチングハブなので、ONUの出力分配にも使います。

具体的にはGE1の4ポートハブにはONUとIPoEルータのWAN側ポートを繋ぎ
GE0の1つだけあるポートには、IPv6がフィルタされているのでホームゲートウェイRX-600MIのWAN側を接続します。

投入するコマンド

bridge irb enable
no bridge 1 bridge ipv6

interface GigaEthernet0.0
  bridge-group 1
  no shutdown

interface GigaEthernet1.0
  bridge-group 1
  no shutdown

事前テスト

まず、GE1にIPv6の通っている我が家のLANを挿して、GE0にIPv6が出てこないかテストします。期待通りIPv4のみが通り、IPv6が出てきていないのを確認できましたので、引き続き本番テストに進みます。

ONUにつないで本番テスト

テストはこんな感じでやりました。ひかり電話のステータス、光ってますよね。実はわざわざこのテストしたかったので今月ひかり電話の契約を追加しています。(笑)


HGWのログはこちら。

  • 電源導入後8-10分でひかり電話が使用可能になっている
  • 「DHCPv6保存済み自動設定情報にて起動」となっていて、IPv6を取得できないので前回通常に起動した情報で立ち上がっている
ということがわかります。
つまり、もしホームゲートウェイをリセットして過去の接続できたという履歴が消えてしまうとひかり電話は使えなくなります。リセットしたときは、もういちど普通にONUにホームゲートウェイだけを接続してひかり電話が使えるような履歴を作ってあげます。



さて本丸はひかり電話オフィスのオフィスゲートウェイ・・・


ひかり電話オフィスのオフィスゲートウェイでもテスト

テストに使ったのは、少し古めのオフィスゲートウェイOG400Xiですが、ホームゲートウェイRX-600MIと同じ振る舞いをしました。 「状態表示」メニューには、前回取得したIPv6アドレスが表示されます。

「ログ表示」には、エラーが出ていますが、ひかり電話オフィスは利用可能です。自宅のホームゲートウェイRX-600MIでは10分ほどかかりましたが、オフィスゲートウェイOG400Xiでは、2−3分で本体パネルの「VoIP」が点灯し電話が使えるようになりました。

ちなみにひかり電話オフィスでは、ネクスト回線にIP電話アダプタを接続すると自動でSIPの設定が入り、その状態で「設定保存」することで次回もその設定で立ち上がる仕組みです。
とはいえ突然使えなくなったら困るのでテストだけにして撤収。


おまけ:ちょっと古いオフィスゲートウェイOG400/OG800はIPoE系プロバイダの利用は向いてなさそう

OG400の回線でも、調子のいい事業所と調子の悪い事業所があるので不思議に思って型番を調べると、ひかり電話オフィスIP電話アダプタのオフィスゲートウェイOG400/OG800にはモデル番号422と423があってOEM元の製造メーカーが違います。調子の悪かった回線で写真のように ONU>OG400Xi モデル423>ルータ と接続するときIPoE系のDS-Liteプロバイダで30-50Mbpsしか出ませんでしたし他にも何となくおかしいのですが、手持ちのOG400Xi モデル422に交換すると200-400Mbpsほどの速度になりある程度改善があったように見えました。

それじゃOG400/OG800の古いアダプターでもモデル422だといつも大丈夫なのかというと、そうでもないようで、後日別の事業所の OG400Xa モデル422の環境では速度試験のたびに200-400Mbps出たり10-50Mbpsになったり。OG400を再起動で速度が回復したりと安定しません。試験中に電話使えなくてもいいということでONUにIPoEルータを直結してDS-Lite接続すると500Mbps程度で安定して通信できましたから、やはりONUとIPoE系ルータの間にひかり電話アダプタがあると速度低下や通信速度が安定しなかったりということは避けられないみたいです。

ビジネスホン主装置に光ネクストが直接収容されていて、ビジネスホン主装置から出ているLANにインターネットルータを接続する場合も同じことですね。


古いオフィスゲートウェイは新機種に交換

後継機種にOG410/OG810とOG420/OG820(こちらが現行モデル)も出ているのですが、最初の方の安定しなかった事業所の回線では故障してないかとNTT116に相談したところOG410に交換してもらえ、その後安定するようになりました。ただNTTさんコンフィグを旧機種から抜いていったん内容を持ち帰り新機種にコンバートしてまた来社といった作業になってなかなかたいへんでした。
後の方の事業所さんは今のところそのままです。

今回は不具合交換ということで無料で対応してもらえましたが、いつも無料かどうかはわかりません。ユーザ都合だと有料です。交換費用も確認しましたので次の記事で。


事業所なら素直にインターネットとひかり電話は、フレッツ光回線を別にして2本引こう

こんなこというのは元も子もないのですが、結局事業所ではひかり電話とインターネットは回線分けた方が良さそうです。特にIPoE系のインターネットプロバイダ接続するときにはそう言えます。ヤマハ社はONUにRTX/NVRシリーズのルータを直結することを想定していて、ホームゲートウェイやオフィスゲートウェイの下につなぐ事をすすめないのはこういう理由があるからなんでしょうね。最近YAMAHAのIPoE対応ページが更新されてホームゲートウェイ・オフィスゲートウェイ配下もサポート対象になったようです。

参考ページ

https://diary.sorah.jp/2017/02/19/flets-ngn-hikaridenwa-kill-dhcpv6pd
https://y2lab.org/blog/inet/applied-ipv6-ipoe-network-configuration-vol-2-7587/
https://jpn.nec.com/univerge/ix/Support/squarenext/index.html

コメント


  1. 私、現在OG400Xa(422)にIPv6(DS-Lite)ルータを接続して、ひかり電話とIPoEの運用を検討しています。 
    御社のサイトは大変役に立ちました。 記事ではOG400Xa(タイプ422)の場合、不安定と記載してあります。
    御貴殿は、業界の専門家のご様子で、見逃しは無いかと思いますが、下記の様な原因で不安定要素になっていませんか?
    私の場合、プライベートネットワーク側のIPアドレスは固定割り付けですが。
    DS-LiteルータのLan端子接続のIPアドレスがDS-Liteアドレスと被る、IPV6のホームページが世に出た当時、OG400XaにIPアドレス 例として 12.12.12.1とした場合複数のパソコンのIPアドレスを12.12.12.2 から割り振った場合、不安定になりました。 そこでパソコン等のIPアドレスを12.12.12.2番を空き番にして12.12.12.3番から割り付けで安定しました。
    ご意見を頂けたら、ありがたいです。

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