Proxmox VE 7.x(3)- VLANの使い方
Proxmox-VEでVLANを扱うにはいくつか方法がありますが
- 物理インタフェースにブリッジ(VLAN-aware)を作る方法
- 物理インタフェースにVLANインタフェースを作ってその上にブリッジインタフェースを作る方法
ブリッジを作るとき、「Linux-Bridge」「OVS-Bridge」のどちらかを選べますが、普通に使うには「Linux-Bridge」を選んでおけば良いようです。
参考
https://openstackdays.com/archive/2016/wp-content/uploads/2016/07/G7_OpenStackDays2016.pdf
OVSとLinux Bridgeでの性能差は無い
■ 物理インタフェースにブリッジ(VLAN-aware)を作る方法
出来上がりはこのようになります。
- vmbr0は物理インタフェースeno1(デフォルトのブリッジ)で作られています。VLANなしでシステムもvmbr0を使っています。
- vmbr1は物理インタフェースeno2で作ります。「VLAN aware」が「はい」として設定されるとこのブリッジにはすべてのVLANがタグ付きで流れます。
詳しく見ていきましょう。
デフォルトで作成されているvmbr0ブリッジ
物理インタフェースeno1で作られています。これはVLANなしで作られていてシステムもvmbr0を使っています。
作っていきます。ネットワーク>作成>Linux Bridge
VLAN用にvmbr1ブリッジを「Vlan aware」にチェックを入れて作ります
物理インタフェースeno2を指定して作ります。するとこのブリッジにすべてのVLANがタグ付きで流れるようになりますので、あとは仮想マシンでこのブリッジとを使うときに使いたいVLANを指定してあげればいい。というのがポイントです。
設定は以上です。ではゲストになる仮想マシンの設定について見ていきましょう。もちろん仮想マシン自体の設定ではVLAN設定は不要です。
ゲストにvmbr1を割り当てインタフェースにタグを指定します
この例はゲストのインタフェースにVLANタグ100を指定したところです。
こちらのゲストのインタフェースにVLANタグ123を指定しています。
■ 物理インタフェースにVLANインタフェースを作ってその上にブリッジインタフェースを作る方法
出来上がりはこのようになります。Linuxに慣れていると直感的にわかるかなと思います。
VLANの数だけブリッジが増えるのですがそういうものです。
- まず使いたいVLANインタフェースを物理インタフェースを元に作ります。
- 次にProxmox-VEはブリッジしか仮想マシンに割り当てられませんので、作ったVLANインタフェースにブリッジインタフェースを作ります。
この例では、vlan100とvlan123をeno2の上に作って、vlan100とvlan123からそれぞれvmbr100とvmbr123のブリッジを作っています。

作っていきます。ネットワーク>作成>Linux VLAN
VLAN100を、物理インタフェースeno2で作ります。
英文の意味はざっくり訳すと「vlan数字」で作ってね。ということです。
Either add the VLAN number to an existing interface name, or choose your own name and set the VLAN raw device (for the latter ifupdown1 supports vlanXY naming only)
既存のインターフェイス名に VLAN 番号を追加するか、独自の名前を選択して VLAN RAW デバイスを設定します (後者の場合、ifupdown1 は vlanXY 命名のみをサポートします)。
そのVLAN100で、vmbr100を作ります。
同じようにVLAN123を、物理インタフェースeno2で作ります。
またそのVLAN123で、vmbr123を作ります。
ゲストOSのネットワークインタフェースにvmbr100やvmbr123を割り当てます
何も考えずふつうに「vmbr100」や「vmbr123」を使えばそのままVLAN100やVLAN123が使えます。これはゲストOSでvmbr100を割り当てたところです。まとめ
どちらの方法でも使えますので、気に入った方を使うと良いかなと思います。2つの方法をまぜて設定するとうまくいきません。また方法を切り替える場合もサーバ再起動が必要でした。参考 Proxmox-VE wiki Network Configuration
https://pve.proxmox.com/wiki/Network_Configuration#sysadmin_network_vlan
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